パノラマmemo担当の本吉です。いつもパノラマmemoをご活用いただきありがとうございます。
今回は、「建築現場の撮影」で使うTHETA「SC2のレビュー」です。
【結論】
SC2はビジネス用としては、現状あまりお勧めしません。
⇒お勧めは、「価格のSC」または「性能のV」です。
SC2は、
・リコー純正アプリでしか撮影できない(弊社のパノラマmemo専用アプリを含め、他社のアプリでも動かない)
・転送速度がSCより少し速いこと以外、他機種よりも活かせる点が少ない。
以上の理由から、建築現場の撮影ではお勧めしません。
SCまたはVを購入して、下記2パターンの使い方をお勧めします。
>「安価なSCを複数台持って、交換しながら使う」
-コスト重視で、気軽に現場撮影に持っていける。
-電池が切れたら2台目のSCに交換し、充電することで、大量撮影でも対応可能。
>「転送速度の速いVを使う」
-転送速度の速さを活かして、とにかくサクサク現場が撮れる。
※1 画質
現場写真としては問題ない画質です。
3機種とも、有効画素数:1200万画素なので、SC・Vと変わりません。
<動画>
4Kまたは2Kで撮影可能です。
一回の撮影で記録できる時間に制限があります。
動画の使い勝手は撮影範囲次第です。
「既存図面と違っている場所」など、ちょっとしたポイントを撮影する程度であれば、活用できるでしょう。
「広い物件を巡回して撮影する」といった場合、V以外の機種は不向きです。
※2 転送速度
「SC2+THETA純正アプリを使用する撮影」での、ポイントです。
THETAは、本体のみでもパノラマ写真撮影ができますが、スマートフォンアプリと接続しないと、撮った写真の確認ができません。
「転送速度」はTHETAがこのアプリに写真を送る速さのことです。
現場撮影では、重要になってくるポイントのため、ご説明します。
SC2・SC・V 3機種の転送速度比較動画があります。
結果:V 6秒 < SC2 10秒 < SC 14秒
個人的には、Vの速さを経験すると少し遅く感じます。
ただし、SC・V共に現場撮影で利用しており、SC2も活躍するものと思われます。
※3 「パノラマmemoおよび、他社のアプリで使う場合」
2019年12月に発売されたTHETA SC2ですが、まだパノラマmemo専用アプリには対応しておりません。
原因は、RICOH社よりSC2に対応した「システム開発ツールが公開されていない」事にあります。
このため、パノラマmemo専用アプリ含め、純正以外のアプリでは動かないはずです。
◆まとめ
SC2は、新機能の「撮影モード選択」や、「4K動画の撮影」が出来、
一般家庭での記念撮影では活用できますが、「建築現場の撮影」には不向きです。
また、「SC2 for Business」が、今年3月中旬に発売予定ということもあり、
SC2の購入は予算に余裕があれば、ご検討ください。
現状では、「価格のSC」 または「性能のV」で、ご検討されるのが良いのではないでしょうか。
以上、THETAご購入の際のご参考になれば幸いです。