お知らせ

2017.06.13

[投資対効果①]ITシステム投資の特徴と注意点

※今回は長い記事です、お読み頂くのに約5分必要です※

弊社では、パノラマmemoに関し、お客様先でデモやヒアリングを実施させて戴く機会が多くあります。
その際によく頂くのが「投資対効果は?」という言葉です。これに対しては、即答できないケースが多くございます。
即答しやすいのは、改修工事の設計・施工を行われている企業様で「現場調査の移動コスト・調査コスト削減」です。交通費・人件費は貨幣換算しやすいため非常にわかりやすい指標です。しかし、それでもお客様ごとに調査回数・建物規模が異なるため我々のみで算出できるものではありません。
そこで今回は、投資対効果の中から「ITシステム投資とは?」というテーマ絞って記載します。
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■ITシステムはただの道具。その多くは買うだけでは効果は出ない
私はよく、世の中のITシステムを大きく4つに分類してご説明します。
①買えば、効果が出るシステム
②買って使えば、効果が出るシステム
③買って上手に使いこなせば、効果が出るシステム
④買って上手に使いこなしても、効果が出るか予測がつかないシステム

例えば①は「自動バックアップソフト・ウイルス対策ソフト」です。
ウイルス対策ソフトは皆様のパソコンに入っているケースも多いと思いますが、これらは最初に設定してしまえば、あとはソフトが勝手に「期待した効果」を発揮してくれます。

②は「メールソフト」が代表的です。
従来メールは「紙に書いて・切手を貼って・ポストに投函すると、数日後に相手に文章が届く」というものでしたが、これをITで自動化することで手間と時間を省けるようになりました。つまり②は「人が手間をかけて行っていた作業を、システムで省力化・自動化・合理化するソフト」であるケースが多いです。特にITバブルの時期に「とにかくITを導入しないといけない!」という風潮があり、実際にITが多くの効果をもたらしました。なぜかというと「人が行っていた作業を、そのままシステムにやらせる」というのは非常にわかりやすく、失敗も少ないからです。(実際統計的に、この手のIT導入プロジェクトの成功率は8割を超えています)

③は「3D-CADソフト、建築業界でいうBIMソフト」です。
②との大きな違いは「ソフトを使うだけでは、効果が出ない」という点です。例えばBIMソフトであれば「従来の2次元図面による作業」とは全く違う「3次元的な思考」が出来る点が強みです。しかしすでに経験されている方もいらっしゃるかと思いますが、BIMを使う場合、従来の2次元と同じ業務の流れで使っていてはあまり効果が出ません。逆に、3Dモデルを作るための工数分、負担が増えることもあります。
投資対効果を得る(投資以上に効果を出す)為には、3次元のメリットである「形状のわかりやすさ(コミュニケーション品質の向上)・シミュレーションの容易さ・干渉の検出」などを享受するために、最低でも「BIMソフト+業務プロセス・情報プロセス」まで手を付けるケースが多くあります。また、これらの運用は一朝一夕で立ち上がる物ではなく、立ち上げ期の負荷・リスクコントロールを十分に行わなくては、上手く立ち上がらないリスクも含みます。これが「ソフトを買って、上手に使いこなす=効果が出る」といわれる所以です。

ちなみに④は例えが難しいのですが「ビッグデータ解析」などです。
先進的な技術の研究とも言い換えられます。「きっといつか役に立つだろうが、先進的で予測がつかない」というのがこのケースです。逆にビックデータ解析でも、先に「明確な目標と、ゴール(効果)に行きつくまでのプロセス」の予測が立っていれば、③に分類されます。

このようにITシステムの効果というテーマ1つとっても、多種多様です。(ITに限らない話ですが)

■パノラマmemoは「③買って使いこなせば効果が出るシステム」
パノラマmemoはお買い上げ戴くだけでは、何の効果もでません。これは「ソフト購入という投資だけでは意味なない」という事を指しています。では「どんな投資をすれば効果が出るのか?」を以下に記載します。

 〇物品への投資
  ・ソフト購入
  ・撮影機材購入(カメラ・三脚など)
 〇人への投資
  ・撮影/登録できる人材の育成
  ・関係者に対するソフトの使い方の周知
 〇プロセスへの投資
  ・システムの利用ルール
  ・システム利用する対象業務と、利用のプロセスの決定
 〇その他の投資
  ・実際にシステムや業務がイメージした通りに動き出すまでの時間
  ・期待する投資と効果の予測と、その結果のレビュー
  ・継続的な改善をもたらすための、PCDAの仕組みづくりと定着

いかがでしょうか。非常に複雑かのように見えますが、これ全てのITシステムや、それ以外の投資でも同様です。ただし、規模の大小はありますので、数回の打ち合わせで予測がつくものから、数年・数億・数百人かけて検討するものまで多種多様です。

■パノラマmemoは「投資が少ない!」
ここまで記載した内容とは全く逆ですが、パノラマmemoは「お客様の投資を最低限に抑え、素早く効果を出せる」というのを強みにしています。
以下はある建物の維持管理での実績です
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〇撮影/登録できる人材の育成
30分~半日のトレーニングで使い始められます
〇関係者に対するソフトの使い方の周知
お客様の9割は、5分程度の説明で使って頂いています。その後の問い合わせもほぼありません。
〇システムの利用ルール
1回の打ち合わせで、気軽にご利用いただいています。
〇実際にシステムや業務がイメージした通りに動き出すまでの時間
製品導入1か月後に様子を伺ったところ、すでに定着していました。
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このようにパノラマmemoは企画段階から「業務プロセス・人材育成・業務立ち上げ」などを想定し、開発元として「製品ご購入~業務立ち上げまで含め、お客様の代わりに投資・リスクを抑える」ことを最優先しております。
こういった活動は、弊社製品に関わらずあらゆるIT製品で必要となります。もし御社がIT導入を検討される際は、開発元・販売代理店に対し「製品購入から、実際に活用できるまでの間で発生する手間・リスク・注意点は?」とご確認頂く事をお勧めします。それこそがITシステムの投資対効果における「投資」の算出に繋がってくるからです。

「パノラマmemoへの投資」のお話を交えつつ「ITシステム投資とは?」についてご説明させていただきました。

最後に私事ですが、私はスマートフォンに「面白そうな無料アプリ」をダウンロードしたが1回しか使わずに消した経験が多くございます。パノラマmemoもそれに似た「面白そうなアプリ」でもありますが、これを実際にお使い頂きお客様のビジネスとして効果を出すべく、御社のニーズに合わせた使い方(もしくは使うべきかそうでないかの判断材料)をご提案させて戴いております。
ご興味・ご関心をお持ちいただきましたら、ぜひお気軽にお声がけ頂ければ幸いです。

※最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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